一人暮らしで家具にかかる費用はどれくらい?
必要な家具リストと購入優先度
一人暮らしを始めるにあたり、まず気になるのが「どんな家具が必要か?」という点です。限られた予算の中で優先すべきは、生活に直結する家具です。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
- ベッド(または布団)
- テーブル・椅子(もしくはローテーブルと座布団)
- カーテン
- 収納棚や衣装ケース
逆に優先度が低いのは、テレビ台・ドレッサー・サイドテーブルなどの装飾的または代用可能な家具です。生活が落ち着いてから検討しても遅くありません。
家具の費用相場|新品・中古それぞれの目安
家具の価格帯は非常に幅広く、選ぶブランドやサイズ、デザインによって変わってきます。以下に一般的な費用相場をまとめました。
家具 | 新品相場 | 中古相場(目安) |
---|---|---|
ベッド(マットレス付き) | 20,000〜50,000円 | 5,000〜20,000円 |
テーブル(ローテーブル) | 3,000〜10,000円 | 1,000〜5,000円 |
椅子・スツール | 2,000〜8,000円 | 500〜3,000円 |
カーテン(2枚組) | 3,000〜7,000円 | (基本新品推奨) |
収納棚・ラック | 5,000〜15,000円 | 1,000〜7,000円 |
予算を抑えるコツは「必要な家具だけをまずは買うこと」と「中古品やセット家具を上手に活用すること」。
どこまで揃える?初期段階で必要な家具とは
最初に必要な家具:ベッド・テーブル・カーテンなど
新生活スタートの時点で必要最低限そろえておきたい家具は以下のとおりです。
- ベッドまたは布団(収納付きタイプもおすすめ)
- テーブル・椅子(またはローテーブル&座布団)
- カーテン(防犯・防寒・プライバシー保護)
- 収納棚やチェスト
これらは引っ越し当日から使用頻度が高いものばかり。とくにカーテンは後回しにすると生活のしづらさを強く感じやすいので、事前準備を忘れずに。
あとから揃えても困らない家具とは?
引っ越しのタイミングでは買わずとも、生活の中で「必要だな」と感じたら追加していけば良い家具もあります。
- テレビ台・本棚
- サイドテーブル・ランプ類
- ワードローブ・大型収納
生活スタイルの変化に応じて必要になる家具もあるため、最初から全部揃えようとせず、「使うようになってから買う」という柔軟な姿勢が節約にもつながります。
一人暮らし家具の費用を抑えるコツ
中古・リユース・フリマアプリを活用する方法
一人暮らしを始めるにあたって家具を一式揃えると、それなりの出費になります。そこで注目されるのが中古品やリユース家具の活用です。最近ではフリマアプリ(メルカリ・ラクマ)や地域掲示板のジモティーなどで、状態の良い家具が格安または無料で手に入ることも珍しくありません。
とくにおすすめなのが「引っ越し間近の人から譲ってもらう」パターンです。引っ越しシーズン(2月〜4月、9月)には“処分前提”で家具を出品する人が増えるため、タイミングが合えば高品質な家具を数千円で入手できることも。なお、購入前には必ず「サイズ」「状態」「搬入方法」などを確認しておきましょう。
ニトリ・IKEAなどで揃えるコスパ重視スタイル
「中古には抵抗がある」という人には、ニトリやIKEAなどのプチプラ家具ブランドがおすすめです。ニトリは“お、ねだん以上。”のキャッチコピーの通り、機能性に優れた商品が多く、一人暮らしに最適なサイズ感の家具が充実しています。
IKEAはデザイン性に優れ、木目調やモノトーン系で揃えることで、低予算でもおしゃれな空間が実現できます。また、折りたたみ家具やスチールラックなど“省スペース設計”の製品も豊富。ネット通販や店舗受け取りの活用で、配送費を抑えるのも賢い選択です。
家具購入の注意点と失敗しない選び方
サイズ・搬入経路・組み立ての落とし穴
家具を購入する際、よくある失敗のひとつが「サイズの確認不足」です。設置スペースには合っていても、玄関や廊下を通れないケースも少なくありません。とくにワンルームマンションや築年数の古い物件では、ドア幅やエレベーターのサイズに注意が必要です。
また、組み立て式家具の中には、ひとりで組み立てるのが難しいものや、工具が必要なものもあります。女性や組み立てに慣れていない人は「完成品タイプ」や「組立サービス付き」の商品を選ぶと安心です。
デザイン重視で失敗しないためのポイント
インスタやPinterestで見かけるようなおしゃれな部屋に憧れて、デザイン重視で家具を選びたくなる気持ちはわかります。しかし、見た目だけで決めると「実用性が足りない」「掃除しにくい」「生活動線が悪い」など、日常生活でストレスになることも。
そこで意識したいのが、“デザインと機能性のバランス”。たとえば、収納付きベッドやテーブル下に棚があるデザインなど、スペースを有効活用できる家具は、見た目の美しさと利便性を両立できます。さらに「色味は3色以内にまとめる」「素材感を統一する」ことで、部屋全体にまとまりが出て、自然とおしゃれに仕上がります。
まとめ|費用を抑えつつ快適に暮らす家具選びとは
一人暮らしの家具選びで大切なのは、「予算」と「生活のしやすさ」を両立することです。無理にすべて新品で揃えず、中古品やコスパ重視ブランドを活用することで、大幅に費用を抑えることが可能です。
また、「今すぐ必要な家具」と「後から買い足す家具」を分けて考えることもポイント。引っ越し直後は必要最低限だけ揃えて、生活をしながら本当に必要な家具を見極めていくスタイルがおすすめです。
部屋の広さやライフスタイルに合わせて、ムダなく、快適な家具選びをしていきましょう。お金をかけなくても、自分らしい居心地のいい空間はきっと作れます。